一味違うハンドメイドサイクルキャップ

Blog

2019/11/01 21:11

3日目は大好物のバーム天国へGO!

アプローチもスケールが大きい!


憧れの「FLOW」へ

サマータイムが終わりかけの時期だから朝6時前はまだ暗い。(数週間後には5時前になるのだ)
玄米と焼き魚と納豆と味噌汁と漬物、という普段家にいるよりもベリージャパニーズスタイルなブレックファーストをすませ、昨日よりも少し早く家を出ます。

砂漠地帯の特徴なのか、昼は快晴でも朝のうちは濃い霧に包まれていることが多い

フリーウェイを降りてからはどんどん山へ向かい進み、西丹沢の奥地を思わせる狭い狭い林道を走る。
こっちの林道はガードレールなんてないのが衝撃的でした。
道の向こうは切り立った崖、時折崩落している箇所もある。(崩落地点にはさすがに三角コーンが立っていたけれど)

目的地に着くと、ごついフルサスを無造作に積んだピックアップトラックがずらっと並ぶ。
この日は日曜日。
ローカルの皆さんもこぞって訪れる人気トレイルのため、入口に近い駐車場を確保できるかが心配だったそうです。

皆さんウキウキと準備中。クルマもバイクも人もごつい!!


FLOWトレイル、としか聞いていなかったのだけど
この公園の正式名称は SOQUEL DEMONSTRATION STATE FOREST
支度が済んだら上の画像の奥へとずんずん進みます。


SSHTはMTBの本場でも変態認定

舗装路をひたすらゆるゆると1時間ほど登ります。体感としてはGG山のアプローチくらいなのかな?
たくさんの屈強なローカルたちに面白いように抜かれていく…そんな中、後ろから来たローカル爺さんたちがY氏のバイクを見て愉快そうに話しかけている。
「Hey!今時リジッドのシングルスピードかい!?Haha!サムライはちがうな!」
とか何とか言ってるに違いない。
私にはそんな会話に加わる余裕はこれっぽっちもない、体力的にも知的にも。
実際、クロモリハードテイルのSSバイクに乗っているY氏はよく話しかけられるそうです。(何かの罰ゲームかい?等とw)
そりゃそうだ、カーボンフルサス全盛の2019年では絶滅危惧種・珍獣だもんね。

なんとかトレイルヘッドまで登り切る。もうへとへとですがな…

ぱふぱふ砂塵にやられる

上下左右のバーム天国なので、昨日のトレイルとは違い一方通行。E-BIKE禁止というのも面白い。
昨日のトレイルもスムースだったけど、ここは比較にならないほどスゴイらしい!

ではいざゆかん!!


お目当てのFLOW TRAILへは、このトレイルヘッドから大きめの石が続くRIDGE TRAILを下ります。
元DHエリートの腹黒先輩が気持ちよーくスピードを上げ、フルリジッドSS29erのDAT氏がちぎられまいと懸命についていく。
路面状況はとにかく乾燥していて白く粒子の細かい砂がパフッパフ。
2人が走った後は砂煙上がりまくりでもう視界は真っ白!吸ったら絶対に体に悪そう!
…ということで適度な間隔をあけてマイペースに下ります(ちぎれた言い訳w)


いよいよFLOW体験

州立公園なので、有料のパークのように常に人の手が入っているわけではありません。
なのに、すばらしいクオリティ!
百聞は一見にしかず、参考資料としてこちらをどうぞ


とはいえ、ぐわーっと乗りたい大きめのバームの一番おいしいラインにぼこっと穴があいていたりウォッシュボードがあるのはご愛敬。
あー、怖いもの知らずなローカルもやっぱり怖いのねw…などとほくそ笑みながら下ります。

セグメントが1から6まであり、とにかく長い!
散々気持ちの良いコースを下って楽しんで、腰が痛いなんて文句も言えないけれど、めっちゃ痛いぜ、腰!!

ローカル爺に感動す

セグメントを抜け、一休みしていたらコースの奥から大きなカウベルの音が迫ってきました。
ガサガサっとカーブを勢いよく出てきたのは60代半ばくらいのお爺さん3人組。
下り基調なのに全力で鬼漕ぎしてコースを抜けたら、自転車を投げ出して肩で息をして座りこんでグータッチしてる。
ゼーゼー言いながらもめちゃくちゃ笑い合ってます。
こちらの御三方が元気な爺様。体型もスラッとして若い!

…ってあれ?登りで話しかけてきた人たちだ!登ってる時も下ってる時も全身で楽しんでるんだなぁ。
めっちゃ憧れる、何十年後かにこんなカッコいい老人になってたいなぁ。



2度目の休憩地にはこんなプレートが。
いい言葉だ!仕事も遊びも真剣にやって、お婆ちゃんになっても全力でライドできたら最高の人生じゃないか!

あまりに感銘を受けたのでこんなものも作りました。

キャップのツバ裏にも刷ろうかと思う今日この頃。

地獄の登り返しに精根尽きはてる

ため息が出るようなバーム天国はうねうねと曲がりくねりながら500mほど高度を下げます。
ええ聞いてましたよ、トレイルの出口より駐車場の方が高いから帰りは登るよ と。
いやぁ、まさか距離5.73km・獲得標高272mも走るなんてね…(全行程は22.4km ハッ! 1/4は帰りの登り返しだったのか!)


結構エグイ登りだぜ…


ほとんど漕ぎませんけど、下りも疲れるんですよ。
登りも頑張ったから下った時点でエネルギーは結構空っぽ。
力を振り絞ってペダルを踏むと、駐車場までと思われる距離を示した表示板がじりじりと数字を減らしていきます。
お腹すいた―、お尻痛い―、登りたくないー の3つを繰り返し心で唱えながら終わりの時がくるのを待ちわびましたが
途中からはトイレに行きたくなって思考停止です。ひたすら刺激しないように速やかに移動しました。

トレイル入口のトイレで事なきを得て、さてお昼ご飯は何にしよう?